2010年11月7日日曜日

スカラ座のガッレリア

さて、昨日の日記で、「立ち見で見ます!」と言いましたが、スカラの立ち見席というのは、数年前に廃止されました。(ウィーンの国立歌劇シュターツオーパーと言いますは、正式に立ち見席があり、そのスペースが設けられていて、枚数も決まっています。)


しかし、「立ち見席のようなもの」が存在していて、それは「スカラ座友の会

」(オペラとスカラ座を愛して止まないおじい・・・、おじさまやおばさま達によって組織されている)なるものによって仕切られています。


その「立ち見席のようなもの」の説明から先にすると、それは「GALLERIA(ガッレリア)」と呼ばれる、馬蹄形のスカラ座の観客席の最上階の6階・5階席の事で、僕らが入手できるのはその二つの階の外側の席なのです。

その席は、場所によっては、柱や前の人の頭で半分以上ないしは全く舞台が見えないため、(一番後ろなので)必然的に立って観ることになるのです。


しかし、一番たかくて189ユーロ(2万円くらい)払って観ているお金持ちの人たちを見下ろしながら(笑)、たった12ユーロ(1400円くらい)で同じオペラが観れるんですから、貧乏学生としてはこの他に手段はありません!!



さて、入手方法ですが、これはインターネットで調べてもなかなか見つかりません。知る人ぞ知るのです。俺も前回行ったときに人伝いに聞き、知りました。

だから今日も並んでいる時に日本人には会いませんでした。200人以上いたのに!


この日記では写真付きで公開します!!暇なので。笑。




①まず、スカラ座を正面に見てその建物の左側にそって歩いて行くと、スカラ座のBIGLIETTERIA(ビッリェッテリア)チケットセンターがあります。

そこで13時(決まって無いけど平均的にこの時間)に自分の名前をスカラ座友の会の予約名簿に記入します。

②その為に並ぶ必要があるのですが、それは演目の種類(オーケストラ、バレエ、オペラ、リサイタルなど)とその人気に

よって異なります。今日の演目はオペラでしかも人気の高いものでしたので、早めに並ぶ必要がありました。

俺は、10時40分頃に行きましたが、20番目くらいでした。

ここで注意ですが、イタリア人は日本人と違ってちゃんと並びません。笑。どっちかって言うと「集まる」感覚に近いです。なので、自分が誰の後ろにいたか、誰のそばにいたかを顔や服装で覚えましょう!

③さて、13時になると、取り仕切っているおじさんが来て「はいはい並んでー!!」と言います。すると

さっきまでごちゃごちゃかむろしていたイタリア人達が何となく並びます。

ここで重要なのが、「私はこの人の次です」とか、「あなたと同じ場所ですよね。」とかしっかり主張して話しかける事です。そうしないと、せっかく早く来たのに後ろに追いやられる可能性があります。

そして前の人から順番に名前を書いていきます。このとき、名簿の何番目かを覚えましょう!

名前を書いたら「○時に来てね!」と言われます。今回は5時半でした。

その時間まではフリータイムです。俺は家に帰ってお昼を食べて昼寝しました。

写真は、スカラ座の建物の外側いある、その日の演目のポスター。



④5時半と言われましたが、5時に行くともう結構人が居ました。

時間になると、またおじさんが現れて、また順番通りに並ぶように言われます。そして、名前を呼ばれたら前に出てこの番号付きのオレンジの引換券をもらうのです。



このチケット入手方法は知る人ぞ知るので、人だかりを見つけて来る外国人や観光客は沢山居ます。特に②~④の間は、直接おじさんのところやチケットセン ターに行って、ガッレリアのチケットを買い求めにくる人が沢山。

その度に常連さんや友の会のおじさんが熱心に説明するんです。「これはこうこうこういうチ ケットのためにみんな早くから並んでるんだ。欲しいなら一番後ろに並びな。」と。


⑤6時、チケットセンターがオープンし、引換券の1番から順番に呼ばれます。呼ばれたら中に入って、引換券と12ユーロを渡すと、初めてチケットを手にする事が出来ます。

この時、おつりが出ないように12ユーロ準備しておくと良いでしょう!


⑥あとは開場の7時半まで、またフリータイムです。


次の日記で、スカラ座の中を案内します。

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